永浜 裕之 (ながはま ひろゆき)
(東京都立新宿山吹高等学校統括校長)
南斉会長の後任として、全通研会長をつとめさせていただくこととなりました、都立新宿山吹高等学校 校長の 永浜 裕之 と申します。
新宿山吹高校に着任し、今年度、4年目となります。2年前に行われました、令和3年度 全通研東京大会では、大会実行委員長をつとめましたが、正直に申し上げますと、東京大会終了後、全通研の活動に積極的に関わってきたとはいえない現状があります。
よって、皆様方から、ご指導を賜りながら、誠実に努めていきたいと考えております。
さて、文部科学省の調査では、通信制高校に通う生徒は、1995年度の153,983名から、2021年度は、218,389名となり、64,406名も増加しております。昨年度の速報値は、238,314人となり、2年前と比較して、約20,000人も増加しています。
26年間で約65,000名の増加だったものが、たった1年で約20,000名の増加ということで、近年のニーズの高まりには驚きを感じています。
全日制と定時制、通信制をあわせた高校生総数の7.5%にあたる生徒、言い換えれば、約14名に一人が通信制高校生という計算になります。
学校数に関しましても、1995年度の93校から、2021年度は260校と、3倍近くに急増しています。
この間、公立の通信制高校は68校から77校へと増加し、私立の通信制高校は、25校から183校へと増加しております。
公立高校は9校の増加、私立高校は158校の増加で、私立通信制高校が多く開校しています。
ちなみに、生徒を3つ以上の都道府県から募集する広域通信制高校は、183校中、109校に上ります。
今後も、通信制高校のニーズが高まることが予想されます。
全通研の活動をとおして、すべての通信制高校の教育力が向上し、通信制高校で学ぶ生徒の生きる力が向上することを祈念し、会長就任の挨拶といたします。